フロンガスについて詳しく知ろう!②業務用エアコン工事のナナマルグループ
今回も前回に引き続き、フロンガスについてご紹介したいと思います!
フロンガスを使わないで製品製造は可能か?
フロンガスは大変便利で、多くの家電製品に活用されてきました。
代表的な使い方は「冷媒」です。冷媒とは、エアコンや冷蔵庫の温度調節に欠かせないガスのことです。
その他スプレー用のガスにも使用されています。
このように多くの家電製品に使われていますが、フロンガスを使用せずに製品を製造することは出来るのでしょうか?
フロンガスを使用していない「ノンフロン冷蔵庫」
たとえば冷蔵庫の場合、フロンガスを使用していない製品は「ノンフロン冷蔵庫」と呼ばれており、
そのような製品はノンフロンマークを表示しています。
実は現在発売されている冷蔵庫のほとんどがノンフロン冷蔵庫であり、
フロンガスが使われているのは昔に作られた古いタイプの冷蔵庫だけです。
ノンフロン冷蔵庫の冷媒としては、イソブタンやシクロペンタンなどを使用しています。
エアコンには代替フロンが使われている
エアコンには冷媒として代替フロンが使われています。
エアコン製造各社は、オゾン層に影響を与えず、かつ冷媒として機能を損なわない物質として
代替フロンが最適と考えています。
ちなみにオゾン層や温暖化に影響を与えない冷媒として、
◆二酸化炭素やプロパンなどの自然冷媒
◆冷媒になる物質を新たに開発すること
が考えられています。
温暖化にも影響を与えない冷媒の研究は行なわれていますが、エアコンへの使用にまでは至っていません。
また自然冷媒は、エアコンに使う要件を満たしていません。
アンモニアは毒性があり、プロパンには燃焼性があり、二酸化炭素は冷媒としての効率が悪いです。
ただ、アンモニアは安全管理の行える大型空調機に、二酸化炭素は給湯器の冷媒として使われています。
このような理由から、今のところ代替フロン以外の冷媒を一般的なエアコンに使用することはありません。
フロンガスを安全に処理する方法
フロンガスが使われている製品を処理する時は、安全かつ適切に処理するため環境省が定めた
◆「フロン回収・破壊法」
◆「家電・自動車リサイクル法」
によって、フロンガスを無駄に放出しないよう処理することが決められています。
冷蔵庫やエアコン以外にも、洗浄剤やスプレー缶にも使われています。
専門の業者に回収を依頼するか、リサイクル法で定められた方法で引き取ってもらう必要があります。
フロンが使われている電化製品などは、専門業者に回収され処理されます。
その場合、フロンを取り出し圧縮してボンベに回収する方法、
プラズマ分解などによってフロンを分解し、無害な物質に変える方法があります。
断熱材などにもフロンは使われていますので、これも回収し、適切に処理されます。
ただし直接専門業者に回収を依頼する場合、中には必要以上に金額を高くして要求したり、
回収してそのまま不法投棄するような悪徳業者もいます。
違法に処理すると、そのままフロンが空気中に放出し環境を破壊します。
そのため、私たち消費者は正しく処理してくれる業者に回収を依頼する義務があるのです。
フロンガスは、エアコン使用が欠かせない現代において大変便利な存在です。
しかし、環境に及ぼす影響は気になるところですね。フロンガスに代わる新しい冷媒ガスの開発が期待されます。
自分でできることもあるとはいえ、注意点も多く手順を間違えると故障の原因になってしまいかねないエアコン掃除。
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