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業務用エアコンのセンサーのサーミスタとは?故障するとどうなる?

業務用エアコンに多いトラブルにサーミスタに関するトラブルがありますが、サーミスタが故障してしまうと温度設定が上手く行かなくなるなどのトラブルを起こす可能性があります。

 

そこで、業務用エアコンのサーミスタの働きや種類についてご紹介します。

サーミスタとは

サーミスタはエアコンに設置されている温度センサーのことです。

焼成処理をした金属酸化物をセラミック加工した材料を使用しており、わずかな温度変化にも検知し電気抵抗で変化するという仕組みです。

 

サーミエスタに適当な電圧をかけると電気抵抗の作用で設定温度に合せた電流を流します。

この性質を利用して周囲の温度を業務用エアコン内部の制御システムが感知します。

 

業務用エアコンはサーミスタに流れる電流を増幅器に入力し、指数関数の特性を補正して電圧に変換します。

サーミスタには抵抗値というものがあり、温度が上昇すると一定の値で減少していきます。

 

この抵抗値を計測して温度を検知し、エアコンを設定温度に近づけることができます。

業務用エアコンの温度センサーは複数ある

業務用エアコンは吹き出し口のみでなく、いくつかの場所に温度センサーが設置されています

室温サーミスタ

エアコン本体についているサーミスタで、室内の温度を調節します。

配管サーミスタ

室内機・室外機に付いており、室内外をつなぐ配管内のガスが適正温度で循環しているか検知し調節します。

オーバーヒートサーミスタ

室外機のコンプレッサーに設置されており、コンプレッサーが熱くなりすぎないように検知し調節します。

外気温サーミスタ

室外機の吸込み口に取りつられており、屋外の温度を検知します。

業務用エアコンはこの4つの温度センサーが正常に稼働していることで、設定温度に保つことができます。

業務用エアコンでサーミスタが故障すると起こること

業務用エアコンのサーミスタの故障はエアコンのセンサー機能の故障を意味します。

つまり、温めすぎや冷やしすぎ、冷暖房効果を感じないなどの不具合を生じ、いわゆる「エアコンが壊れた」という現象を引き起こします。

業務用エアコンは迅速に原因を見つけ修理をすることが大切

エアコンのセンサーの故障はどのサーミスタが不具合を起こしているかは外見からは分かりません。

エアコンの症状から迅速に原因を探り、適切に対応することが大切です。

 

近年の気候では業務用エアコンの不調は健康被害を及ぼす恐れもあるため、スピーディーな対応が必要となりますので、故障のパターンを熟知しておきましょう。

 

また、定期点検の際に部品の劣化に対応することも大切です。

定期点検をしっかりと行うことで不具合に早めに気づくこともあります。

お客様の不安点や疑問点など、お話をよく伺って、故障を未然に防ぎましょう。