冷媒となるフロンガスが入っている業務用のエアコンについて、
点検及び冷媒の充填と回収を行う場合は冷媒フロン類取扱技術者の資格が必要です。
また、フロン取扱技術者は一種と二種の2つの資格があり、
これらにRPC登録冷媒回収技術者を含めた3つの資格が冷媒を取り扱うことのできる資格です。
ここでは、業務用エアコンのメンテナンスに関わる資格をまとめました。
▶︎資格の種類
冒頭で紹介したように、資格には種類があるのでそれぞれ説明します。
・第一種冷媒フロン類取扱技術者
この資格は一般社団法人の日本冷凍空調設備工業連合会が認定している民間資格で、
冷媒の点検及び充填と回収の取り扱いに関して条件のない資格です。
・第二種冷媒フロン類取扱技術者
この資格は一般財団法人の日本冷媒環境保全機構が認定している民間資格で、
点検と充填に一部条件のある資格です。
回収に関して、条件はありません。
条件とは、業務用エアコンの圧縮機電動機または動力源エンジンの定格出力が
25kW以下の機器までしか取り扱いできません。
・RPC登録冷媒回収技術者
この資格は一般財団法人の日本冷媒環境保全機構に属する
冷媒回収推進・技術センターが認定している民間資格で、冷媒の回収のみの資格です。
▶︎資格取得の条件および試験内容
上記それぞれの資格について、取得条件などを紹介します。
・第一種冷媒フロン類取扱技術者
この資格は、業務用の冷凍空調機器のメンテンナンスを行っていて実務経験が3年以上あり、
指定する資格を有することが資格取得の条件です。
試験内容は、1日の講師講習と講習最後の筆記試験です。 取得後、有効期限は5年間です。
・第二種冷媒フロン類取扱技術者
この資格は、業務用の冷媒空調機器の基礎知識があり、
メンテナンスの実務経験3年以上有するもの或いは実務経験を1年以上保有し
指定する資格を有するものであれば資格を取得できます。
試験内容は、第一種と同様に1日の講師講習と講習最後の筆記試験です。
取得後、有効期限は5年間です。
・RPC登録冷媒回収技術者
この資格は、業務用の冷媒空調機器について
回収のみを行っている場合は資格取得の条件に当てはまります。
試験内容は、第一種及び二種と同様に1日の講師講習と講習最後の筆記試験です。
取得後、有効期限は3年間です。
▶︎合格難易度
上記3種類の合格難易度は高いです。
試験は25問中15問以上の正答で合格です。
試験時は、講習時に使用するテキストは参照不可ですが、
講師の方の話をよく聞き暗記していれば合格できます。
▶︎まとめ
冷媒フロン類取扱技術者について、資格の種類と取得のための試験内容についてまとめました。
実際の業務内容により必要な資格は変わるので、
自身の状況と照らし合わせて最適な資格を取得するようにしてください。