今回は、業務用エアコンの注意点や老朽化など、
配管を交換したほうがいいタイミングについてご紹介します。
▶︎配管とは
業務用エアコンと言うだけに、オフィスビルや工場、病院や映画館など、
多種多様な人が集まる施設において設置されていますが、
設置のためには「冷媒配管」という接続部があります。
これは、家庭用エアコンでも構造は同じ、室内機と室外機を繋ぐ配管になります。
エアコンは、室内機と室外機の間を冷媒ガスに熱を乗せて、室外に熱だけを放出させます。
もちろん、室外の熱を室内に取り込むこともありますが、冷媒は高圧ガスでもあるので、
配管の状態によってはガス漏れを起こすケースも少なからずあります。
業務用エアコンの配管工事を行う場合には、フレアナット(接続部品)を使用するだけでなく、
溶接して繋げる技術で接続部分を強化させます。
▶︎業務用エアコンの注意点
業務用エアコンの配管は定期的にメンテナンスが必要になりますが、
設置されている場所によって経年劣化が早まる場合もあります。
特に、乾燥・気密・清潔ということだけは徹底しましょう。
また、冷媒配管は、細い銅管が液管、太い銅管がガス管になっており、
液体と気体で異なる配管を通りますから、
配管自体のサイズもエアコンの能力によって見極めが必要になります。
なかには、配管のサイズを間違えるミス工事もあるので、
上手く接続ができない状態ではガス漏れの心配もあります。サイズ確認も必要です。
さらに、冷媒配管にも耐用年数がありますが、実際は、使用条件も違いますし、
環境によっても違いますから早め早めに点検整備しておきましょう。
ちなみに、耐用年数は約15年~30年程です。
エアコンを稼働させた際に、変なニオイが室内にすることがあったり、
変な機械音がするなどがあれば、すぐに施工会社に相談をしましょう。
こうした何気ないことも交換のタイミングになります。
▶︎業務用エアコンの老朽化
業務用エアコンは新たに設置するだけでなく、
居抜き物件などでは設置されていた業務用エアコンをそのまま継続して使用するケースもあります。
しかし、老朽化をしていることをまずは考えましょう。
この場合、冷媒配管の交換を管理会社に相談しましょう。
冷媒ガス排出抑制法により義務化されている内容もあります。
自分たちのみならず、業務用エアコンというだけに
その空間に居る者にとっても健康被害が現れる可能性もありますから、メンテナンスは必要になります。
保守点検業務は怠らないようにしましょう。