建物は様々な個所を定期的に点検することによって、その寿命を延ばすことができます。
しかし、そんな点検の中でも見落としがちになるのがエアコンをはじめとした空調の点検です。
今回は、このエアコン点検について家庭用エアコン以外にも業務用エアコンにも注目し、
どのような点検を施行するのかをまとめました。
また、エアコンと関係のあるフロン排出規制と点検についても触れていきます。
▶︎エアコンなど空調の定期的点検について
エアコンなど空調の定期的点検は、家庭用の場合、
きちんと動いているか、フィルターは汚れていないかといった簡易点検で済みます。
しかし、ビルなどで利用されている業務用エアコンの場合は定期的な点検などが必要です。
▶︎業務用エアコンの点検はどのようなものが行われる?
業務用エアコンの点検は、定期的な点検を行います。
機能的な項目をチェックされるだけでなく、フロン類の漏洩がないかも確認します。
そして必要に応じて修理を行う場合もあるため、家庭用のエアコンよりも保守管理がシビアです。
また、機器の点検や修理、冷媒の充填や回収といった履歴類を詳細に記録保管し、
業務用エアコンを廃棄するまで保存する義務があります。
▶︎フロンの排出規制とエアコンの関係とは
フロンの排出規制とエアコンの関係は重要なつながりがあります。
特に業務用エアコンはフロン排出抑制法にのっとった点検が必要です。
点検に関しては、先ほどのような内容で行われますが、
万が一フロンが漏洩していた場合は、環境大臣などに報告義務が発生します。
微量であれば問題ありませんが、
その漏洩量が1,000CO2-ton以上の場合は必ず報告しなければいけません。
このように業務用エアコンに利用されるフロンは、
非常に厳しい規制管理が設定されており、報告義務まで課されています。
もし、業務用エアコンを運用している場合は、
きちんとした専門の空調関連の業者に点検を依頼するようにしましょう。
杜撰な管理をしていた場合は、フロンの漏出が発生した場合、
様々な処分が科せられる恐れがあります。
▶︎まとめ
今回は、家庭用エアコン、業務用エアコンの点検について、
また、エアコンと関係のあるフロン排出規制と点検についてもご紹介しました。
空調の定期的な点検は重要な建物の点検項目です。
家庭用はもちろん、業務用のエアコンに関しても、その重要性は高いといえるでしょう。
今回紹介したエアコンの点検を定期的に行い、
家庭用や業務用いずれのエアコンであっても安定した運転ができるようにしておきましょう。