エアコンには業務用エアコンと家庭用エアコンがあり、業務用エアコンはオフィスなど広いスペースで効率良く運転するために高い能力を持っています。
そこで、業務用エアコンと家庭用エアコンの見分け方や能力の違いを解説します。
業務用エアコンと家庭用エアコンの見分け方
業務用エアコンと家庭用エアコンの見分け方は仕様銘板（シール）を見ます。
室内ユニットの底面か、室外ユニットの側面にシールが貼ってありますが、これが「銘板」です。
銘板のタイトルが「パッケージエアコン」と表記されている場合は業務用エアコン、「ルームエアコン」と表記されている場合は「ルームエアコン」です。
その他保証書のタイトルも同様に「パッケージエアコン保証書」「ルームエアコン保証書」などと記載されていますので、保証書を確認するのも見分け方の1つです。
業務用エアコンと家庭用エアコンの能力の違い
冷暖房能力の違い・能力の呼び方
業務用エアコンと家庭用エアコンでは冷暖房能力が大きく異なり、業務用エアコンは高い運転能力があります。
また、能力の呼び方も異なります。
家庭用エアコンは一般的な8畳用で2.5kw、最高レベルの能力で23畳用の7.1kwです。
そして家庭用エアコンは「8畳用」「12畳用」と部屋の広さを目安に選びます。
一方業務用エアコンは「〇馬力」という選び方をします。
部屋の広さと算出基準負荷を掛け合わせ必要な馬力を計算して選び、基本的には業務用エアコンの業者のアドバイスにより空間に最適なエアコンを選択します。
電圧の種類
家庭用エアコンの電圧は単相100Vまたは単相200Vの電圧を使用します。
一方、業務用エアコンは三相200Vの電圧が一般的ですが単相200Vの電圧も使います。
三相200Vの業務用エアコンを使う場合は電力会社と「動力」の契約が必要になります。
室内機と室外機の組み合わせ方
家庭用エアコンは室内機と室外機が1対1のペアになっています。
業務用エアコンは1つの室外機に複数の室内機をつなげて複数の室内機を同時に運転したり、個別に運転することができます。
業務用エアコンの室内機を同時運転させるのか個別運転させるのかはオフィスの環境により最適な方法が異なります。
工事方法
家庭用エアコンは工事というより設置に近いため、家電量販店で搬入日を決め、工事をします。
業務用エアコンでは天井埋め込み型の室内機の設置、フロンガス回収、配管洗浄など工事の規模も大きくなります。
管工事も必要になりますので、空調設備の専門業者が工事を行います。
専門業者の高い知識で業務用エアコンの設置がスムーズに
業務用エアコンと家庭用エアコンの見分け方や違いについてご紹介しました。
お客様のオフィスやお店が快適な環境になるように業者としては最適なアドバイスをする必要があります。
お客様の要望や室内の環境を考慮して適切な提案ができるかが業者の腕の見せ所です。