今回は業務用エアコンの法定耐用年数についてお話します。
【1】業務用エアコンの法定耐用年数
基本的に業務用のエアコンは下記に分かれます。
①「建物附属設備に属する冷房、暖房、通風又はボイラー設備」
②上記でも冷凍機の出力が22キロワット以下
③「器具及び備品に属する家具、電気機器、ガス機器及び家庭用品」
①は法定耐用年数が15年
②は法定耐用年数が13年
③は法定耐用年数が6年 になります。
この3つの違いは「明確に建物の構造の一部として扱われているかどうか」という部分になります。
基本的に①②は建物の一部だが、③はただの取り付け機器と判断されるという訳です。
暖房機能があっても冷房の出力が22KW以下であれば、無条件で②になります。
【2】エアコンの種類別法定耐用年数
では、どのエアコンの種類がどの部類に属するのか?という疑問が出来ますよね。
基本的には以下の部類に分けられます。
【法定耐用年数15年 又は 13年】
①「建物附属設備に属する冷房、暖房、通風又はボイラー設備」
②上記でも冷凍機の出力が22キロワット以下
・ビルドイン形・ダクト形
【法定耐用年数6年】
③「器具及び備品に属する家具、電気機器、ガス機器及び家庭用品」
・天井埋め込み形・壁掛け形・床置き形・天吊り型
上記は「エアコンの種類」というコラムにも書いてありますが、
15年又は13年の「ビルドイン形」と「ダクト型」は、
建築時からダクト配管を作らなければならない為、建物の一部として扱われているんですね。
逆に6年の場合は、建物建築後に容易に取り付けられるタイプになります。
まあ 天井埋め込み形は工事費も6桁以上掛かるので、容易という表現もおかしな話ですけどね。
業務用エアコンはリース契約が可能な商品ですが、
リース自体も法定対応年数を目安にして貸出期間を設けています。
6年の場合だと4年~7年までリースが組めます。
【3】法定耐用年数はあくまで国の推奨期間
耐用年数なんて聞くとその期間が過ぎたら変えなければいけないのか!と思いがちですが、
あくまで減価償却の期間というだけですので全然使えます。
むしろ、6年のタイプのエアコンはもっと伸ばしても良いと思います。
今の業務エアコンは耐久性が物凄く向上しているので、10年は使ってもへっちゃらなんです。
というのも生活必需品で、絶対に無くならない商品なので、各社しのぎを削って製品の質の向上に努めているからです。
ただ、製品の質が向上しすぎて5年ぐらい経てば、
電気代が半分になるぐらいの製品が次々生まれているので、結果的に変えても良いかと思います。