株式会社ナナマルグループ

業務用エアコンの取り付け・配線工事と電源工事の方法

業務用エアコンは家庭用エアコンのようにすぐに使うことはできず、配線工事などの設置工事が必要です。

ここでは業務用エアコンの設置取り付け工事の手順などについて解説します。

業務用エアコンの取り付け工事の手順

業務用エアコンの取り付け工事の手順は以下のような流れになります。

1.搬入スペースの確保

2.養生

3.冷媒管ガス回収

4.室内機・室外機の取り外し

5.室内機・室外機取り付け

6.配管・配線工事

7.化粧パネル・リモコン取り付け

8.真空引き・気密試験

9.試運転

10.清掃・引き渡し

業務用エアコンの取り付け工事の所要時間は業務用エアコン1台につき6~8時間が一般的です。

業務用エアコンの一次電源工事と二次電源工事

業務用エアコンの一次側電源工事

一次側電源工事とは電力会社から建物に電力を引き込む工事のことで、業務用エアコンでは室外機まで電源配線する電源工事のことを指します。

業務用エアコンでは室外機に三相200Vまたは単相200Vの電源をつなぎます。

 

三相は単相に比べて電気損が少なく、より多くの電気を流すことが可能です。

そのため、大きな電気を必要とする業務用エアコンやエレベーター、機械などに向いています。

 

業務用エアコンの場合、馬力によって単相か三相か変わってきます。

単相の場合は3馬力程度まで、三相の場合は6馬力程度です。

 

業務用エアコンの二次側電源工事

二次側電源工事は照明やコンセントの取り付け、配管・配線工事のことで、業務用エアコンでは室外機から室内機に配線する電気工事のことを指します。

 

パッケージエアコンと呼ばれる業務用エアコンの場合、室内機と室外機の間は制御信号を送電する通信線と室内機に電気を供給する電源線が必要となります。

 

現地調査の際にお客様の業務用エアコン取り付けの疑問を解消

住宅に取り付ける家庭用エアコンとは違い、業務用エアコンはお客様にとっては分からないことが多いので、見積書作成のための現地調査でお客様の疑問を解消するようにしましょう。

 

エアコン選びでも単相か三相のどちらが適しているかは業態や環境によって考えなければなりません。

そこまで広い空間でなくても飲食店や美容室など出入りや機器の熱量が高い場合、快適性を保つためにも三相を使用する方が適切です。

 

その他室外機の大きさ、隣接地への影響、部屋の広さ、天井の高さ、形状などを見てタイプを決定しなければなりません。

お客様のビルや店舗の環境に応じた機器選びと分かりやすい説明が重要となります。

 

現地調査ではなるべくお客様の疑問を解消し、納得のいく工事を行うように心がけることが大切です。