エアコンのカビの原因や掃除の仕方を始め、咳や病気などの健康被害や赤ちゃんや子供への影響を解説。
また、暖房や送風機能を使ったカビ防止の方法や、プロのエアコンクリーニングへ依頼した場合の流れや相場も詳しく説明します。
久しぶりにエアコンをつけたらなんだかカビ臭い……。
吹き出し口やフィルターをよく見たら点々と黒いカビが生えていた!それはエアコン内部に汚れが溜まっている証拠。
エアコンは非常にカビが生えやすい環境にあり、定期的にお手入れをしないとカビの温床となってしまうことも珍しくありません。
そしてそんなカビが生えたままのエアコンを使い続けると、運転するたびにカビ菌が室内にまき散らされ、
体内へと吸い込んでしまうため、咳を伴う病気やアレルギーなどの原因となってしまうこともあります。
住宅を清潔な環境に保つために、定期的なエアコンクリーニングは必要不可決なのです!
1. エアコンにカビが生える原因
カビは以下の条件が揃うと繁殖しやすくなると言われています。
▶︎気温20~30℃
▶︎湿度70~80%
▶︎ホコリ・汚れ
実はエアコンは、この3つの条件が整いやすい環境にあります。1つずつ詳しくご説明します。
1-1. 気温
特に注意が必要なのが、エアコン以外の場所でもカビが発生しやすい梅雨から夏にかけてです。
自然とエアコンまわりも20~30℃の範囲となり、カビが好む気温となってしまいます。
また、冬場でも暖房運転によってエアコンまわりが20℃以上になることは珍しくありません。
1-2. 湿度
冷房運転を行うとエアコン内部のフィンによって取り込んだ空気が冷やされ、エアコンから冷気が排出されます。
その際に結露が発生しやすい状態になるため、エアコン内の湿度が上がってしまいます。
暖房運転時では、エアコン内に結露は発生しづらく、逆にエアコン内が乾燥するケースの方が多いです。
ただし、室内と室外の温度差によって、室内のエアコン内部に水分が発生する場合があります。
寒い冬に、窓に結露がつくのとまったく同じ原理ですが、暖房時に湿度には注意が必要です。
1-3. ホコリ・汚れ
エアコンは室内の空気を吸い込み、温度調整した空気を吐き出す仕組みになっているため、
使用する度に空気中のホコリや塵がエアコン内に吸い込まれ、フィルターだけでなくファンやフィンにも汚れが溜まっていきます。
ホコリや汚れはカビ菌の栄養源となるため、気温や湿気と合わさるとカビが繁殖しやすくなってしまうのです。